2008年7月 3日 (木)
2008年7月 1日 (火)
2008年6月30日 (月)
2008年6月29日 (日)
2008年6月28日 (土)
馬が走っていく
遠く馬が走っていくのが見える。
今にも雨が落ちてきそうな空模様。
アスファルトと芝生との境目で
どちらともない匂いを、
宇宙人は嗅いでいた。
遠く走り去る馬のヒズメでカッツ カッツと
傷つける大地から漏れだす匂いを
宇宙人は嗅いだ。
ここに生きている。
地球の匂いだ。
もうすぐ雨が降る。
少年は傘を忘れた。
少女は少年に持ってくるように
しつこく頼んだのに、少年は忘れた。
「もう、しかたがない!」と、ご立腹の様子。
でも、顔は笑顔。
雨が降って来た。
きっと、さっきの馬はもう遠くをカッツカッツと駆けていることだろう。
2008年6月27日 (金)
2008年6月26日 (木)
相合傘
汚れた町の裏道で
少年が相合傘をぼくに差し出した。
ぼくはその中に一緒に入った。
この町の裏道に住み着いている馬は
酒好きで、今夜も
アルコールをさがしてさまよう。
馬は金がない。
芸もない。
ただただ、ねだるだけだ。
ひひぃーん
少年の右肩が少し濡れている。
ぼくの左肩がほんの少し濡れている。
相合傘はきゅうきゅう狭い。
少年の左肩がぼくの右肩にぎゅっとふれて
あたたかい。
馬はどーやら
酒にありつけそうな店を見つけた。
「Bar うま」
看板を見上げて
馬はうなずき、にこりと笑った。
今夜は酒にありつけそうだ。
少年は
どこかで一杯ひっかけていこうよ
もうすぐ7月なのに
なんて肌寒いんだ。
そう言って、ぼくらはそばにあったBarにはいった。
馬がカウンターで酒をのんでいた。
2008年6月23日 (月)
傘星人
傘星人は
梅雨時になると
やたらにはしゃぐ
傘星人は
随分と以前から
地球にいる。
うまく人間と暮らしている。
近頃では
安い傘星人が多く現れ
傘星人国際本部では問題になっている。
安いのは結構なのだが
実に短命で
中には開いた途端、
突風に煽られ無惨な姿で道ばたにその哀れな姿を晒している。
親切な宇宙人は
そんな傘星人を
なんとか守ってあげたいと
そう思っている。
そして、きっといつか
傘星人がふるさとの星に帰れることを願ってる。
傘星人のふるさとの星は
雨が降らなくなって滅亡した。
傘星人はこの地球にたどり着いた時は
それはもうぼろぼろの破れ傘だったらしい
一部の者は妖怪になったやつもいる。
いま、傘星人は新たなる進化をとげようとしている。
人間のための傘ではなく
傘のための傘になろうとしているのだ。
2008年6月22日 (日)
馬、マエとウシロ
この町にはいつの頃からか
馬が一頭住み着いている。
いやいや、馬ならズート以前からいる。
ただ、この馬はそれらの馬とは
少しばかり違う。
まず、飼い主のいない野放しの馬だ。
言葉をしゃべる。
前足と後ろ足が不自然だ。
表情がへんである。
とはいえ、何も悪さをするわけでもなく
ただ、のんびりと町中を散歩するばかりで
危害はないようだ。
町の人々にとくだん愛されているわけでもない。
いたってのんきそうな生き物だ。
ただ、よく
マエあしとウシロあしが喧嘩をするのを見る。
親切な宇宙人がそれを見かねて
仲裁に入ると
すぐに仲良くなる。
しかし、またすぐに喧嘩を始めるしまつ
その点だけは厄介そうなので
だれもかかわらなくなったものの
宇宙人だけはやはり性分なのか
つい、仲裁に入る。これの繰り返しがつづく。
それにしてもこの馬は
やはり、人間が二人
マエとウシロに入っているように見えるが
頑として、
そうではない!といいはる。
マエとウシロとが声を合わしていいはんるので
その点も触れないようになった。











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