2008年4月25日 (金)
2008年4月24日 (木)
2008年4月23日 (水)
やられたー!バタッ
あわてもののその女は
矢で射られる前に
バタリとその場に倒れた。
そばでは、
まさに矢を放とうとしていた武士が
困惑していた。
「まだでござる!」と叱責をしたが
聞き入れられることは無かった。
女はじっと倒れたままでいる。
その先では
馬が馬なりに笑っている。
のどかな日々が続くと
こんな珍事にお目にかかることがある。
随分と時間が過ぎた夕方頃。
女は何も無かったかのように
すっくと立ち上がり
困惑する武士に向かって
「ごめんあそばせっ」と言うと
そそくさとその場を立ち去った。
武士は仕方なく
構えた弓矢を天に向け放った。
高くあがった矢は
しばらくして落ちてきて
笑う馬のしりに命中した。
馬は笑いどころではない。
血相を変えて
どこぞへ走り去った。
2008年4月21日 (月)
なんだ!お前らは
宇宙人を連れて
公園に散歩に来たら
公園のベンチに三羽の雀がとまってた。
近づいてみると
ごちゃごちゃと込み入った話しをしている。
固まちゃうわねぇ
ピーの旦那さんは失業中でしょ
あたしの旦那なんか昼から賭け事ばかり
いまごろはボートよボート。
ほんとに困るのよ
うちはすっかり貧乏なのに
ねぇパーさんのお宅はどうかしらぁんチュン
あたしの旦那は安心よチュン
すっかり家には帰って来ないもの
どこをほっつき歩いているのやらチュン
先日なんか商店街をウロウロしてたら
あら、うちの旦那ったらわかい子の
尾っぽを追っかけ回して
よちよち歩いて
むーみっともないやら
なさけないやら
もう、あほらしくて。チュンチュウン!
すっかり面白くなって
ずっと雀の話しに耳を傾けていると
すっかり日が暮れて
雀達もどこかへ飛んでった。
ぼくらも家路を
急いだ。
家路とはいっても
どこぞの
路地裏を少しばかり間借りをするだけだ。
そして、夜中に
近所のおやじに
「おまえら!なんだ!立ち去れ!」とやられて
一晩中、ウロウロするハメになったりする。
俺たちは、冒険野郎だ。といい聴かせながら
よっぽど、あの雀達のほうが
文化的な生活をおくっているように思えてくる。
でも、まけません。
ぼくらは、天下の冒険野郎だ!チュンチュン。

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2008年4月20日 (日)
2008年4月19日 (土)
春の日だまり
太陽がここだけに
暖かいひかりを
そそいでいるような昼頃。
少女はごまをすり下ろし
ぼくは宇宙人から酌をされ
いい気持ちで酔ってきた。
週末は何だかのんきな気分で過ごす
勿体ない程無駄な時間を費やす。
時間だけがみんなに平等のようだ。
少女はすり下ろしたごまを
口いっぱいに
頬張って
もごもごとやりながら突然!
大声で
オープンざセサミとやったら
驚いた!
ぼくの時間と
宇宙人の時間と
少女の時間が
みんなチグハグに進んでいる。
ぼくの時間はやたらとのんびりと
宇宙人の時間はむやみに早い
少女の時間は
動きが分からない程に速い!
あー時間までもが
不平等になってしまった。
もうおしまいだー!
2008年4月18日 (金)
2008年4月17日 (木)
貧乏であること
僕らは貧乏だ。
貧乏であることを恥ずかしいとは思はない。
ぼくは、のんきに暮らしている。
少女は夢を叶えるため
遥か遠くにある都会に出て行く。
今日はそんな日だった。
少女は別れのあいさつを
手荒い方法で執り行った。
宇宙人が特にその犠牲になって。
終止頭を引っ張られていた。
宇宙人は泣きべそをかきながらも
別れのつらさを嗚咽まみれに訴えている。
少女が弟のようにかわいがっていた奴である。
少女もさらにつらい思いだ。
ぼくは頭をなでられる。
いままで、何度も少女の鉄拳を食らった頭だ。
今日ばかりはこんな仕打ちで別れを告げる。
かえって、つらい。
胸の奥からこみ上げる悲しみを
言葉にもだせずに
泣くに泣けずに
ついつい
屁が出た。プッ!
彼女のじいちゃんは
寝たきりで
彼女はじいちゃんを、ことのほか大切にし
じいちゃんも彼女のことを愛した。
じいちゃんは床の中から
彼女を見送っていた。
もう涙を流す水分は体のどくにも
残っていない。
じいちゃんは静かに静かに頷いて
彼女の背中が小さく小さくなって見えなくなっても
ずっと頷きながら
幸せそうな顔をしていた。
じいちゃんはうれしい
気持ちがとても熱く
若返ったようだった。
彼女の夢は
じいちゃんの夢
それからしばらくして
ぼくと宇宙人が
じいちゃんの家を訪ねると
驚いたことに
じいちゃんは床を離れ
庭でスクワットを繰り返していた。
その姿は若い。
本当に若返っているように見える。
そんなじいちゃんを目撃してから
一週間ほどした晴れた朝に
じいちゃんは年金を握りしめて
少女のいる都会に向かって旅立った。
じいちゃんは貧乏な老人であったので
遠く都会を目指すのに飛行機や列車の切符が買えない。
だから、自転車で行った。
貧乏であることは自転車に乗って
都会を目指すことだろうか。
2008年4月15日 (火)
2008年4月14日 (月)
ある なし
その女は
木の下で、
小鳥がさえずるように言いました。
「ほらごらんなさいよ
わたしのこの髪
つやつやと黒くて
いきいきと健康的で
ほらごらんなさいよ」
少年が答えて
「ほほう
しかし、
その頭の黒いとんがりは
いったいなんです。」
女はそのとんがりをなでながら
「これ
これは角よ
サイの角も、もとは毛だと
偉い先生がテレビで言っていたわ
わたくしも
つまり
サイになったのね。
すばらしいじゃないの
何だか近頃
突進をしたいきもちよ
わかるかしら
突き進みたいこの気持ち
すてき!」
少し離れたところにいた宇宙人は
僧侶の頭をなでていた。
その僧侶は苦い顔をして
地面を見ている。
実は、この僧侶は
僧侶ではなくて
れっきとした貴族の子息である。
麻呂麻呂マーロンという
ハーフの貴族だ。
そして、角のあるサイ女は
その妻だ。
麻呂麻呂マーロンは
毛がないぐらいが何だと思った
思って思って思い詰めたあげく
僧侶に化けて暮らすことを見つけた。
なんだかいい気分になっていた。
そして、妻はいつの日かサイになって
どこぞへ突進していくだろう。
そのときこそ
麻呂麻呂マーロンは妻の
突進する後ろ姿に向かって叫ぶだろう
「はいサイなら」
2008年4月13日 (日)
卑弥呼さん
今日は朝からあいにくの雨。
だからこの町を遠くはなれた或る国に
やってきた。
卑弥呼さんの住む町だ。
宇宙人とぼくは
近くのコンビニでジュースをかって
卑弥呼さんの家に向かっていると
ちょうどスーパーにお昼ごはんを買いに行く
彼女に出くわした。
僕らは卑弥呼さんに
これからのことを占ってくれと頼んだ。
買い物に出かける途中なので
きっと、いやがるだろうと考えていると
気さくに、すぐに、さっそく
占いに取りかかってくれた。
そして、彼女はこう言った。
「二度とこの国には
来ないことが、
二人の幸せにつながるであろう。」と
実にありがたいお言葉をちょうだいしたので
さっそく、もと来た道を戻った。
2008年4月12日 (土)
2008年4月11日 (金)
2008年4月10日 (木)
ミステリーサークル
「農家の人に叱られるから
やめなさい!」と
ぼくは、大声で宇宙人を叱ったのだが、
いっこうに、僕の言うことをきかない。
それどころか
ますます動きが激しくなり
せっかくたわわに実った田んぼの中を
かけずり回る。
「バカだよ」と雀が呟いた。
宇宙人はミステリーサークルを作っている。
このすばらしい景色をみて
どーして作りたくなった。
宇宙人の血が騒ぐ。
ミステリーサークルは
なにかのメッセージでもなく
UFOの着陸後でもない
ただの落書きだ。
そのことを知った農家の人は
宇宙人を取っ捕まえて
納屋の裏の柿の木に
吊るした。
宇宙人は一晩中泣いた。
大声で許しを請った。
次の朝、
宇宙人は許された。
「もう二度と致しません。」と、約束をした。
その日以来、世界中でミステリーサークルが
現れなくなった。
僕は次の日も農家の手伝いをして
たわわに実った稲穂を刈り取った。
宇宙人も手伝った。



















