2008年5月31日 (土)
2008年5月30日 (金)
お化け提灯
とても朗らかな提灯ので
ぼくはすっかり気に入って
友達なったんです。
巷ではお化け提灯呼ばわりされて
ひどく怖がられている。
だから
彼はあちこちの居酒屋の店頭を
渡り歩いているらしい。
でも今は
すっかりぼくとうちとけて
なんでも話せる仲間になった。
ぼくの生まれた星のことを話すと
彼は破れかぶれになって
今の自分がいる過去を話してくれる。
酔っぱらって悪態をつく
おやじを頭からがぶりとひとのみした話しは
少し背筋がぞっとしたものの
ぼくも以前
がぶりとやったことがあるので
人のことはいえない。
人は美味しくなかった。
それがふたりの共通の意見だ。
だから、今はがぶりとはやらない。
少し暖かくなって来たかと思ったら
ここ何日かは寒い。
お互い体調を崩さないようにしようね、と言って
今日は別れた。
居酒屋が開店するまでの間
お化け提灯は風に吹かれて
ゆらゆらゆられて
お昼寝している。
2008年5月29日 (木)
2008年5月28日 (水)
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2008年5月13日 (火)
2008年5月12日 (月)
空飛ぶ福
風がほんのすこしだけ
吹いていたある日のこと
僕らが散歩する頭上に
一匹のふぐが泳いでいるのが見えた。
宇宙人が尋ねた。
いったいどうしたのか
なぜ、そんな理不尽な状態でいるのか
すると、こうふぐは答えた
漁師がいかんのだ
私をつり上げて
何が嫌なのか
船のデッキに叩き付けた。
そりゃ痛いのなんの
かー!ときたので
ぷいーと膨らんだら
ありゃりゃ、
ふわり体が浮き上がって
海風に乗っかたものだから
陸地向けて一気にふわりと来た。
どーにもならん
海なら泳げるものを
風にはかなわん!
吹かれるままだ。
ボブディランのようじゃ
少年は
理由はどーあれ
ふぐは福につながると
昔からのいいつたえなれば
こーして
陸にいながら
福にまみえる幸せを
今はありがたく感謝しよう。
さらば、福よ
さらば、ふぐよ たっしゃでな
宇宙人は
それでもやはり
ふぐがかわいそうだと思っていると
少女が来た。
茶碗と箸を持ってきた。
それも、茶碗にはあたたかい飯がもってある。
空飛ぶふぐを見上げながら
おーおー
ふぐだ!
ひさしぶりの
ごちそうよ!
さー迷わず降りておいでー
と、やった。
ふぐは泣いた。
泣きながら
西の空へと飛んでいった。
少女は
ひどく残念がりながら
飯を食らった。
少年は拝んだ。
宇宙人は
手を振って見送った。
2008年5月11日 (日)
小さな商人
見知らぬ商店に
かってに上がり込んで
昼寝をした。
こんな夢を見た。
玄関先で声がする。
そちらの方を見てみると
小さな商人がペタンと地べたに座り込んで
そろばんをはじきながら
なにやらぶつぶつと言っているが見えた。
ここの番頭かなにかだろう
ほっとくことにした。
すると、今度は店先が騒がしい
そちらを向いてみると
あーやっぱり
いつもこいつらはこうだ。
女に生まれたことが不幸なのか
それとも、
宇宙人に生まれたことが不幸なのか
そんなことで、いつも大げんかを繰り広げる。
とめなければいけない!
ほっとくと、家一軒ぐらいは崩壊するほどの
大げさなけんかがはじまる。
でも、体が動かない。
夢だからしかたがない。
ので、ぼくはさらに眠り続けることにした。
夕方頃
目が覚めると
夕日がぼくを赤く色付けていた。
空き地の大きな土管の上のぼく。
見上げる空は赤く怖い。
ふと見ると
胸の上に小さな商人がいる。
きっと、夢の世界にのこらずに
うっかり付いてきたんだろう
しかたがない
もう一寝入りするか。と、思った時。
小さな商人が
ぼくに向かって
「お代は13400円也
お払いなさいませ!
毎度ー」
なんのことやら分からず
みょーに気持ちが悪いので
胸の上の小さな商人を
えいっ!と手で払いのけた。
大きな土管の下に落ちた小さな商人を
のら犬がくわえて
どこかにいっちゃった。
さようなら 小さな商人さん
2008年5月10日 (土)
火とだいこん
囲炉裏の火をおこしている女は
おっちょこちょいで
宇宙人のケツに火をつけてしまった。
それとは今は知らぬ宇宙人は
少年の切る大根の音に
誘われて座敷をはい出した。
すぐに宇宙人はケツあたりの異変に気づくと
飛び跳ねて
叫んで
掛け出ていった。
少年はそれに驚き
指を切ってしまった。
火おこしの女は
尻餅をついた拍子に
衣に火をうつして
火だるまになって
庭をころがりでた。
そこを通りがかった下男の
五助は手に水をはった鍋を持っていたので
それを火だるまの女にかけてやった。
大事になることもなく
火おこしのおんなは
腰巻き一丁の出で立ちで震えている。
宇宙人が帰ってきた。
少年が
いったいどこに言っていたのか
と、詰め寄ると。
些細なことではない
火を放たれたのだぞ
それも我が身だ
熱い!
だから、冷やしに行った。
そう言うと
懐から
白く透き通る氷をとりだし
ほら、土産だ。と、言って差し出した。
南極のものじゃ
それも、真ん中だ。
まるで、大根のように白い大地だった。
2008年5月 9日 (金)
2008年5月 8日 (木)
2008年5月 7日 (水)
2008年5月 6日 (火)
2008年5月 5日 (月)
こどもの日にルンペン
少年と少女は
ひどく仲が良くなったので
すっかり宇宙人は
すねてしまいました。
宇宙人のやきもちです。
柏餅を宇宙人だけもらえなかったのもいけなかった。
宇宙人が
へっついの中にこもり
食事の支度が
まったくできない。
みんなは困ったものの
頑として出て来ない。
仕方がないので
みんなは外の食べにいくことにした。
宇宙人は
相変わらず
へっついのなかにいる。
少年と少女は
心配して残った。
それがかえって
宇宙人をかたくなにしたようだ。
宇宙人は
決心した。
もう人間などの世話にはならない
きっと一人で生きていくことにする。
たとえ、ルンペンになっても………
宇宙人は
そう決心したとたんに
えんえんと泣きだした。
少年と少女は
話しに夢中で
その変化に気づかなかった。
ほったらかしのままの
宇宙人は
ふと誰かが気づいた時には
へっついの中にいなくなっていた。
吹きすさぶ荒野のなかを
ひとりふらふらと歩む宇宙人がいた。
宇宙人がんばれ
と、誰かが無責任な励ましをした。
宇宙人は知らんぷりして
どこかに消えた。
その後、宇宙人の姿は
どこにもなかった。
ただ、数ヶ月後のある日
少年のもとに
絵はがきが届いた。
それはスペインのバルセロナからで
サグラダファミリアが大きく仰ぐように映っていた。
少年はすこしせつなくなった。
少年はその絵はがきに
ブエノスディアスと声をかけた。






























