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2008年6月30日 (月)

ハットして半分過ぎる。

世間の方々にはボーナスなどという
えらくうれしいナスが手に入ったようで
私どもには関係なく、
まことに羨ましいかぎり!

しかし、この子たちはまけない
そんなことなどどこ吹く風と
買う気も、お金もさらさらないが
帽子屋さんにやってきて
試着をしてはうっとり楽しむ。

この小娘は
存外、図太い心を持っているのだろうか
貧乏なんて屁とも思わぬ頑丈さ
そうさ、友達
宇宙人。
そうさ、彼氏は
あほんだら。
こいつら相手じゃ
丈夫なわけだ。

いくら姿を着飾ってても
心が駄目な人がいる。
ブスゴコロのひとだ。

さて、そんなこんなで
今年も半分過ぎて
あと、半分。

帽子屋でハットおどろく私たち

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2008年6月29日 (日)

お乳ほしがる宇宙人

その宇宙人は
まだまだ子供だ。

わたしのお乳をほしがる。
無理、まだちょっと無理だ
まだ、私も子供だから。

きっと、この子は
腹を空かしているのだから

サバを一匹渡したら
うれしそうに
振り回していた。

おもちゃじゃない!
食べなさい!

それを聞いて
宇宙人は口にサバをくわえて
走り去っていった。

今頃は
あのサザエさんに追っかけ回されているかもしれないわね。
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2008年6月28日 (土)

馬が走っていく

遠く馬が走っていくのが見える。

今にも雨が落ちてきそうな空模様。

アスファルトと芝生との境目で
どちらともない匂いを、
宇宙人は嗅いでいた。

遠く走り去る馬のヒズメでカッツ カッツと
傷つける大地から漏れだす匂いを
宇宙人は嗅いだ。
ここに生きている。

地球の匂いだ。

もうすぐ雨が降る。
少年は傘を忘れた。
少女は少年に持ってくるように
しつこく頼んだのに、少年は忘れた。
「もう、しかたがない!」と、ご立腹の様子。
でも、顔は笑顔。

雨が降って来た。
きっと、さっきの馬はもう遠くをカッツカッツと駆けていることだろう。

ヒューと抜けた風に乗って
遠くで馬が思わず漏らした屁の匂いを
宇宙人はかすかに嗅いだ。
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2008年6月27日 (金)

金曜日はキュビズムで

金曜日はなんだか不安を感じる宇宙人とぼくは
砕ける!

体が心がチグハグになる。
キュビズムななる。

しかし、これは細胞が
不安から解放され
再構成され
気分が蘇生するための儀式なのだ。

僕らに限っての。

ほとんどぼくらは
存在そのもが、超常現象みたいな物で
いずれ、大槻教授にとことんたしなめられたい。

そんな、今日の金曜日も
キュビズムで過ごす。
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2008年6月26日 (木)

相合傘

汚れた町の裏道で
少年が相合傘をぼくに差し出した。
ぼくはその中に一緒に入った。

この町の裏道に住み着いている馬は
酒好きで、今夜も
アルコールをさがしてさまよう。

馬は金がない。
芸もない。
ただただ、ねだるだけだ。
ひひぃーん

少年の右肩が少し濡れている。
ぼくの左肩がほんの少し濡れている。
相合傘はきゅうきゅう狭い。
少年の左肩がぼくの右肩にぎゅっとふれて
あたたかい。

馬はどーやら
酒にありつけそうな店を見つけた。
「Bar うま」
看板を見上げて
馬はうなずき、にこりと笑った。
今夜は酒にありつけそうだ。

少年は
どこかで一杯ひっかけていこうよ
もうすぐ7月なのに
なんて肌寒いんだ。
そう言って、ぼくらはそばにあったBarにはいった。

馬がカウンターで酒をのんでいた。

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2008年6月23日 (月)

傘星人

傘星人は
梅雨時になると
やたらにはしゃぐ
傘星人は
随分と以前から
地球にいる。
うまく人間と暮らしている。

近頃では
安い傘星人が多く現れ
傘星人国際本部では問題になっている。
安いのは結構なのだが
実に短命で
中には開いた途端、
突風に煽られ無惨な姿で道ばたにその哀れな姿を晒している。

親切な宇宙人は
そんな傘星人を
なんとか守ってあげたいと
そう思っている。

そして、きっといつか
傘星人がふるさとの星に帰れることを願ってる。

傘星人のふるさとの星は
雨が降らなくなって滅亡した。

傘星人はこの地球にたどり着いた時は
それはもうぼろぼろの破れ傘だったらしい
一部の者は妖怪になったやつもいる。

いま、傘星人は新たなる進化をとげようとしている。

人間のための傘ではなく
傘のための傘になろうとしているのだ。

雨降りの表の通りを
ながめながら
三人はそのことを感じていた。
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2008年6月22日 (日)

馬、マエとウシロ

この町にはいつの頃からか
馬が一頭住み着いている。
いやいや、馬ならズート以前からいる。
ただ、この馬はそれらの馬とは
少しばかり違う。

まず、飼い主のいない野放しの馬だ。
言葉をしゃべる。
前足と後ろ足が不自然だ。
表情がへんである。

とはいえ、何も悪さをするわけでもなく
ただ、のんびりと町中を散歩するばかりで
危害はないようだ。

町の人々にとくだん愛されているわけでもない。

いたってのんきそうな生き物だ。

ただ、よく
マエあしとウシロあしが喧嘩をするのを見る。
親切な宇宙人がそれを見かねて
仲裁に入ると
すぐに仲良くなる。
しかし、またすぐに喧嘩を始めるしまつ

その点だけは厄介そうなので
だれもかかわらなくなったものの
宇宙人だけはやはり性分なのか
つい、仲裁に入る。これの繰り返しがつづく。

それにしてもこの馬は
やはり、人間が二人
マエとウシロに入っているように見えるが
頑として、
そうではない!といいはる。
マエとウシロとが声を合わしていいはんるので
その点も触れないようになった。

宇宙人はこの馬のことを
マエとウシロ馬と呼んでいる。
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2008年6月21日 (土)

散歩 三歩 サンポ

晒し首の
三助は人呼んでサンちゃん
苗字はない。
ぽん助は人呼んでポやん
苗字はない。

だから、二人合わせて
サンポ。

散歩が好きで、
三歩あるくと喧嘩ばかり

でも、仲良し。

だって、この世にふたりきりのしゃべる晒し首だもの。

宇宙人にいじられても
じっと堪える。
我慢強い二人。

体はとっくの昔に無くなったけど
二人は元気に今日も朝から散歩する。

時々、犬に頭をかじられる。
たまに、猫にパンチをくらう。
よく、子供に蹴られる。
以前、川の側でイタチに食われそうにもなった。
でも、ふたりで助け合って、逃げて来た。
いつも、人々に冷ややかな視線で見られる。
無視される。嫌われる。

でも、サンポは元気に散歩する。
三歩あるいて、口喧嘩。
サンポの散歩は騒々しい。

それを、塀の奥から馬が覗いてた。
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2008年6月20日 (金)

とーもろこし

うっは!
とーもろこしが一本
やっとこさ育った。

宇宙人は喜んだ。

そこへ
米国政府の人がやって来て
これを燃料にするからよこせという

いやだ

と、宇宙人が言うと

だめだ

と、米国人が言う

仕方がないので
明日になったら
もっていっていいよと
宇宙人が言うと
素直に米国人は帰っていった。

さて、宇宙人はその夜
夢を見た。

とーもろこしから燃料を取って
宇宙に行ったところで
なにも食べるものがなければ
餓えてしまう。
とーもろこしを食べたからといって
このままここにいても
なにもかわらない。

いったい
どーしたものかと
悩んでいると
とーもろこしが空か降り出して来て
とーもろこし星人が現れて
地球を征服してしまった。

もちろん食料は人間だ。

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2008年6月19日 (木)

馬ノ内蔵助殿、にんじん!

この屋敷に飼われている馬は
馬ノ内蔵助と呼ばれる馬で
たいした役者であるらしい。

と、いうのも
この村では年に一度
農閑期の祭りで
家畜芝居というものがあり
村中の家畜が集まってお芝居をする。

それを見るのが村人の楽しみで
とても、おもしろいらしい
ただ、出し物は「忠臣蔵」だけである。

なぜ、そうなのかはわからないらしい。

そして、ぼくは
お近づきのしるしにと
一本の人参を差し出すと
うまそうに食った。

そして、馬ノ内蔵助殿はこう言った。
「にんじんはうまい!
 にんじんはくえる!
 しかし
 人間はまずい!
 食えん!
 だから、食わん。
 共存の成立だ。」

むつかしいことは分からないので
ボクたちは先を急いだ。

米を一俵もらいうけた。
たいした村だ。
なるほど、家畜たちものびのびと生きていける。
すこし、ばかり、生意気だけど。
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2008年6月18日 (水)

チョウジュウ ギガーン

少女は描いた。

屏風に描いた。
勝手に描いた。

下手な絵を描いたのを
ぼくは寝そべって眺めた。

少女はよほど気に入ったのか
満足そうな笑みを浮かべていた。

屏風の絵は
殺伐としていた。

それでも少女は
嬉しそうに見えた。

少女の描いた絵は
へたくそに見える。

ぼくは寝そべって
その絵を眺めつづけて
いつの間にやら寝てしまった。

ここは他人のお家。

きっと、家人が帰宅して後
だらしなく寝入っているぼくを見つけ、
屏風の落書きを見つけて、
驚くことだろう。
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2008年6月16日 (月)

セッシボォーン

名古屋に言っていた宇宙人が
とても興奮した様子でこんな話しを聞かせてくれた。

「友達を見つけたよ
 きっと、親友になるよ
 豚が一匹と
魚が一匹。

とてもいいやつらだ
うまいし
だいいち
見た目がすごくいい
とってもキュート

豚一匹は
矢場とんという店のマスッコと
化粧回しを付けた
いかした相撲取り
けつに大きな絆創膏が貼ってあるのが
とても愛嬌があるんだ。

魚一匹は
シャチだ
あの名城のてっぺんにいる金のシャチホコの親類だろう
良く似た風貌で喫茶店にいた。
名前はシャチボン!
アー、セッシボィーン!!
大きな目を上向けたプリティなシュークリーム
胸びれもあれば大きな尾びれは
堂々としてカッコいい

ぼくはしびれた
ぼくのしらない世界がまだまだある
ぼくをしらない人々がまだまだたくさんいる
ぼくはきっと
しびれをきらして
また、どこかに旅に出るだろう。

それでは
さいなら」

と、言ったら
ひょいと身を翻し
あの短い足をフル回転しながら
どこかへ消えてった。

少年と少女は思った。

あいつこそが
めずらしいのにと………

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2008年6月15日 (日)

昼寝と悩み

昼寝をしているのは
少年と少女だ
ぼくは眠れない。

縁側ですこし悩む
背中に憂いをただよわせもする。

もうじき
ぼくは
宇宙へかえるはず。

のんきな少年と
陽気で間抜けな少女と
別れる日がくるとは思わなかった。

悲しくて悲しくて
泣いた。

………
うそ
嘘をついてみた。
………
ただ、ここずーと暇なので
寝てばかりいるので
昨日の夕方からずーと昼頃まで寝ていたので

眠れるはずがない。
眠るのは大好きなのだが
今はだめだ。
悩みはそこにある。
とにかくいつでも寝て夢の中に逃れることができれば
なんと、楽しいことだろうか。
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2008年6月14日 (土)

ただの屋根の絵

屋根の上に
ぼくがいる
何人かいる。

そんな絵を描いてみた。

あまり
おもしろくない。
つまり、つまらんわけだ。
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2008年6月13日 (金)

くだもの

くだものがテーブルの上にあるのは
だれかがきっと静物画を描くのだろう。

でも、少しバランスが悪いようなので
だから、少しいただいた。
ぶどうをおもにいただいた。

きっと、描く方もぶどうが減って
助かるに違いない。

人助けをした僕らの舌は
すこし紫色をしているだろう。
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2008年6月12日 (木)

渓谷

轟々と流れる水の上を渡る。

ゴツゴツと張り出した岩の下にいる。

揺れる吊り橋。

上を見上げると
水の流れと同じカタチの空が見えた。
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2008年6月11日 (水)

ずっこけて、

ずっこけて、そのままでいる。
もう何時間もこのままでいる。

ここはあまり人が通らない。
さびしいところだ。

あの馬が空を飛んでいる。
きっと、地上を駆けていたら
ぼくを見つけて助けおこしてくれただろうに。

友達がいる。

冷たい視線を向けながら
通り過ぎていった。
助けてはくれなんだ。

ふと、考えてみた。
そうだ、自分で起きればいいんだ。
そして、歩き出せばいいんだ。
そうしよう。

そうしたら、
すこしばかりの時間で
友達に追いついた。

みんな笑顔で迎えてくれた。
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2008年6月 9日 (月)

ケチャップ

ケチャップの宣伝看板が貼られてある貧相な壁の傍らに立っている電信柱に
家政婦として働こうとする親切な宇宙人の姿があった。

遠く少年は不安をおぼえた。

宇宙人の家政婦………

いったい誰が雇い入れるのだろうか
近所の矢追さんならとも思うのだが
町会長の大槻さんはきっと懐疑的で
排除しようとするかもしれない。

宇宙人の家政婦はきっと苦労するだろう。

でも、あの覗きの家政婦さんが、
もう、いなくなるらしい。
ならばその後がまも考えられるが、
しかし、猫もいるしと考えると、
この業界もなかなかきびしいもののようです。

とにかく
頑張れ
家政婦宇宙人!
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2008年6月 8日 (日)

蛇口から生まれた

古めかしいガラス戸のある部屋の壁に
ぽつんとついている蛇口があった。

ぼくがこっそりと覗いていると
蛇口の辺りがプワーと膨らんで
親切な宇宙人の頭ができた。

そして、
ぽっとんと床に落ちていった。

蛇口からの一滴一滴が
親切な宇宙人。

そんな蛇口がある部屋で
ぼくはこっそり秘密を打ち明けた。

実は、ぼくも
その蛇口から生まれたんだよ。

みんな、ほんとはこの蛇口から
生まれているんだよ。

とうさんも
かあさんも
ねえさんも、にいさんも
ねこも犬も
すずめも、はとも、からすもみんな
この蛇口から生まれたんだ。

でも、いつかきっと
誰かがこの蛇口を
ぎゅっと強く締めるだろう。

もしかして、神様かも………。
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2008年6月 7日 (土)

街角のカフェで

ぼくは早朝のカフェが好きだ。
店のおじさんが忙しく表にテーブルを運び出すと
すかさずその一つをぶんどって
頬ずりする。

至福の時だ。

だからといって
別段何も頼んだりはしません。

ただただ
迷惑きわまりなく

ほんとのただの
あほんだらです。

そんなぼくらは
きっと
幸せです。
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2008年6月 6日 (金)

のどかな中にヒゲ蛙

少し蒸し暑いものの
全般には
のどかな午後1時。

ぼくらは連れ立って
近所の丘に登った。

町の人たちが
禿げ山と呼ぶその丘は
たしかに
木がない。
草もまばらで
なぜか電信柱が電線もつなげずに
ぼんやりと立っている。

少年はその電信柱を
ことのほか好んでいる。
そこに行くと
何やら話しかけたりしているので
すこしばかり気味が悪いから
あまり近づかない。
少女はスケッチ。

すると、どこからか
いつのまにやら
ちょびヒゲの大きな蛙が
現れて、僕に道をたずねた。
東京にいくにはどこをどう行けばよろしいのであるか。と

知らない。と答えると、
げろげろと泣きながら
去っていった。
悪いことをした。

ぼくは親切な宇宙人なのに
なんてひどいことをしたのだろうか
そう思うとぼくも泣けてきた。
そして、げろげろと泣きながら去っていった蛙の後を
追った。

そして、蛙とぼくの東京への旅が始まったのだ。
のどかな午後の出来事です。
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2008年6月 5日 (木)

少年サラリーマン

田舎者もすてたものじゃない
と、宇宙人は思った。

どえらい田舎育ちの
あの少年は
本日より
都会の洗練された少年になる。

さらに
サラリーマンにもなる。
憧れていたらしい。

坊主頭に
器用に分け目を入れて

アオキのスーツに身を包み

さて、颯爽とお出かけをする。

6月のじめじめとした梅空に
ときどき気まぐれに
ふっと顔を出す、あの青空のように
すがすがしい。

がんばりたまえ
少年サラリーマン!
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2008年6月 4日 (水)

アンパンヤ

宇宙人のぼくが
野球を初めてまだ間もないのですが
最近になって
知ったことです。

キャッチャーの後ろにいるおじさんのこと
ぼくはピッチャーです。
そのぼくが
ボールを投げるたびに
ストライクーだの
ボゥール
だのと、五月蝿い人です。
アウトョーとさらに五月蝿いこともある。

その人の名は
アンパンヤさん
だと、おもっていたら
アンパイヤらしい

アンパンヤは
あんこの入ったパンを売る人みたいでおいしそうなの
アンパイヤは
パパイヤの親戚みたいでこらまたおいしそうで

どっちでもいい
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2008年6月 2日 (月)

オレンジジュース

その小料理屋のおかみさんは
よほどこだわりのある人である。

ぼくは子供のくせに
その小料理屋へ行く。

おかみさんは
ぼくにジュースを出してくれるのだが
かならず
お銚子に入れてくる。

そして
おひとついかがとつぶやきながら
とくとくとそそいでくれる。

ぼくも負けじと
どれどれとばかり
くいっといただく。

オレンジの味のジュースである。

卵焼きをつきだしに出してもくれる。

子供ながらに
その色っぽさには
小さな胸が震える。

その小料理屋は今はもうない。
そのおかみさんは外国の人と結婚して
ヨーロッパのどこぞの国で過ごしているらしい。

いまでも外人のだんなさんを相手に
おひとついかがとやっているのだろうか。

すこしばかり胸がしめつけられた。

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2008年6月 1日 (日)

おめでたい

他人のお祝い事に
ひょっこり忍び込んで
念願の樽酒風呂に入った。

ぼくと宇宙人は
ゆっくりと入って
ほろ酔い加減でいい調子。

少女は
やや酔ったようで
服を脱ぎ始めた。

まったくいけないのだ!
ぼくらはこのままでは!
と、叫んだら
家人が奥から出て来て
見つかって
ひどく叱られた。

少女は
すっぽんぽんのまま
どこかへ
跳ねるように逃げってた。
高笑いを残して…‥

まったくぼくらは
おめでたい生き物だと
自分で自分を感心した。
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