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2008年7月31日 (木)

点在する

この町には
人がいる。

宇宙人がいる。

馬のような者もいる。

みんなこの町にいる。

しばらくいるものの
かならずきっと
出ていく。

今日は少しばかり暑さがやわらいだそうな
だから、ぼくは小さな日傘をさしかけて
のろりと彼女のいる場所にお出かけをした。

宇宙人はどこかしら

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2008年7月28日 (月)

脱帽

猛烈な日差しに
坊主頭はつらい。

少年はたまらず
車止め用のあの赤いコーンを
かぶった。

パーティーのはじまりか
それとも年末おやじの座興か

どちらにしてもかっこわるいので

宇宙人が
それはおかしい
はずかしい
かわりものだ
などとはやし立てると
少年は
仕方なしという表情で

脱帽した。

容赦なく痛いほどの
太陽がはげ頭を突き刺した。

少年は思いました。
いっそ頭に太陽光パネルを埋め込もうかと

暑さは心をも焦げさせてしまうのだろうか。

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2008年7月27日 (日)

モナリザの子供

宇宙人は驚いた!

あの少年は実は
モナリザの血を引く者であった。

遠くフィレンチェの風を感じる。

それにもまして
恐れ多いことこのうえなく
見苦しい。

少年の微笑みには
底知れぬ悪意を感じる。

もし、本当にあのモナリザの子供だとしたら
申し訳が立たん。

ダビンチさんにも申し訳ない。

あー宇宙人は
ルネッサーン ス

暑い………

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2008年7月26日 (土)

うすい武者

この暑さに
何もかもがもやっている。

ぼんやりと
夢のような景色が流れる。

ふと
遠く山のふもとをみると

鎧兜の少年武者が
ひとり
悶えるような動きでいる。

きっと
ここはむかしの古戦場跡
さまよう亡霊も
この暑さにたまらず
前後不覚と也
昼だか夜だか
あの世かこの世か
わからずままに
ぼんやりと
陽炎のごとく現れたのだろう。

しばらくして
その姿は見えなくなった。

暑さは
人だけではなく
なにものかをも
狂わす。

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2008年7月25日 (金)

あついにさらわれて

あいつはあつい
あついはご婦人の格好をして
町の中を駆け抜ける。

きっとみつける
弱りかけた子。

あついあいつは
その子を連れ去って

あついおかまにほうりこむ
おかまのなかで
その子は燃える。
あついあついと泣きながら

あいつはあつい
あついお化けだ
気をつけろ!

ご婦人の格好をしている。

掴まったら最後
かまに放り込まれて
いっかんのおわり

あついあいつの
夏の怪談話。

作 宇宙人

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2008年7月24日 (木)

ふんどしのままで

あまりの暑さに
少年は
ふんどし一丁で
ぶらぶらしておりますと
どこからきたのか
とつぜんお相撲さんがあらわれて
どすこい!どすこい!と
かかり稽古を所望するので
相手をしたら
見事に少年はこなごなになって
散っていった。

暑い夕暮れの空に
ふんどし一丁
赤く染まって
踊っていた。

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2008年7月23日 (水)

海亀

砂浜にいても暑い
海からの風は時に涼しい。

海の中の竜宮城は
きっと、心地がいいだろう。

されば、
海亀を捕獲して
その海亀を少しばかり脅してから
竜宮城に連れて行ってもらうことにした

ところが
たまたま捕まえた海亀が
よほどの頑固者らしく
いっこうに言うことを聞かない。

暑いさなか
さんざん
説得をしたが
結局聞き入れてもらえず
それどころか
海亀は
乙姫様にSOSをいつの間にやら発信していたのか
遠く海の彼方から
乙姫様がやって来た。

宇宙人は
乙姫様にひどく叱られた。
味方を得て
勢いづいた海亀は
宇宙人に
噛み付いた。

宇宙人は
弱ってしまって
平謝りに謝った。

そこに
さきほどまで
浜で寝そべっていた少年が
現れて。
怒り心頭の乙姫様を諭したところ
すっかり、乙姫様は
少年の冷静さに惚れ込んで
さっそく、海亀に命じて
少年を竜宮城に案内させた。

暑い砂浜に惨めに残された宇宙人は
海原に去っていく彼らを
涙の向こうに見送っていると

少年をのせたその海亀が
ふりかえりざまに
べーと舌をはしたなくだして
波の中に消えていった。

宇宙人はついに
くずれ去り
膝をついて
泣き叫んだ。

暑い砂浜に
何度もおおきな
波が打ち寄せていた。


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2008年7月22日 (火)

暑さゆえ

暑さゆえ
少年
ひとり
くたばった。

暑さゆえ
宇宙人は
部屋の中に
こもりきり。

暑さゆえ
くたばった少年の
お弔いをやらねばなるまい。

暑さゆえ
考えてみれば
考えていると
汗が出てきて
考えるのをやめた。
むしろ、さらに
暑苦しい状態になっただけ。

くたばった少年
冷たい床に落ちてから
しばらくして
蘇った。

人騒がせな少年め!

これも
それも
暑さゆえ。

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2008年7月21日 (月)

屋上のライオン

暑い夏の盛り
すっかり都会は
三連休で
オフィス街には人影はない。

死んだ町のようだ。
荒野だ。

だからか
とあるビルの屋上に
ライオンが現れた。

そして
雄々しい声で雄叫んだ

雄のライオンは
屋上の端っこにたち
遠くを見据える格好で
しばらくそこにいた。

その姿に
宇宙人は惚れた。

弟子にしてくれと
頭を下げて頼んでみたら

断られた。

ついでに噛み付かれた。

やはり野生は痛い!

都会に野生の話し。

野菜はうまい………

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2008年7月20日 (日)

考え込む宇宙人

三連休とはうらやましい。
夏休みとは幸いだ。
梅雨も開けて
行楽地は人で満杯。

宇宙人もひとつ
旅行をしようと
宇宙船に久方ぶりで乗り込んだものの
目的地もなく

地図は宇宙地図のみで
でかすぎて
日本などどこにあるやらわからない。

じっとその宇宙地図をながめながら
ふと、故郷が懐かしくなってきた。

そして、地球までの長い旅を思い出した。

宇宙人は
地図をながめながら
遠く宇宙の旅を楽しんだ。

一日中楽しんで
いつの間にか眠った。

夢の中でもずっと旅をしていることだろう。
寝ながら過ごす三連休。

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2008年7月19日 (土)

パンを買ってきた少年

ぼくたちは
近所の喫茶店で
コーシーでも飲みながら打ち合わせをすることにした。

すると少年が
ぜひパンが食べたい。と言って
自転車でどこかへ出かけた。

しばらくすると
大きなフランスパンを自転車の前にくくり付ける格好で
帰ってきて。

あーつかれた
フランスパンを買ってきたよ
フランスまでいって来たよ
3ユーロもしたんだよ

と、自慢げに話した。

1円も持ち合わせのない少年が
ユーロなど持っているわけもなく
それに、その自転車はどーしたのか

夕方になって少年は自転車の窃盗犯として
補導されていった。

沈む太陽のうえに横たわるおおきな雲が
おおきなフランスパンに見えた。

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2008年7月18日 (金)

空き地に基地

地球における
宇宙人の基地は空き地にあった。

粗末なテントが本部である。

本部以外では
隣りの空き家になった公団2Fのベランダを
勝手に物干に使っている。

空き地は自由だ。

いずれ怖い不動産のおじさんに怒られるだろうが
それまではこの都会で自由に暮らす
ぼくらであった。

今日は暑いので
少年がアイスを買いに出かけた。

お金はない少年であった。

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2008年7月17日 (木)

宇宙人すずなり

暑い大地に
種をまいた。

宇宙人の種をまいた。

親切な宇宙人の種をまいた。

水をあげて
60日目の朝。

宇宙人がすずなりになっていた。

黒い実は
気色が悪いのか
からすは食わない。
ぼくも食べない。

宇宙人のすずなりの実は
これからどーなるのだろうか

こんな木が
そこら中に出現してしまったら
親切どころか
迷惑だろう。

明日の朝
涼しいうちに
切り倒してしまおう。

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2008年7月16日 (水)

水浴び

ビーナスがあまりに暑がるので
宇宙人は
象の如雨露で
水をかけてあげた。

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2008年7月15日 (火)

猛暑の散歩

このように暑い日に
散歩に出かけるのは
命取りである。

しかるに
宇宙人は
こともあろうに
呑気に散歩に出かけたのだ。

バカな奴!

でも
実に涼しげに歩いていく

どうしてそんなことができるのか
尋ねてみると

あの宇宙人の黒い頭には
なんと氷がつまっているらしい

つまり脳みそのかわりに氷

なるほど
このうだるような暑さの中
頭の中が氷なら………

いいのになぁー

うらやましいいぞ宇宙人!

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2008年7月14日 (月)

鉄道員の宇宙人

宇宙人は少年と一緒に
レールを敷いています。

寝たきりの
近所のおばあさんが
寝たまま
病院に行けるように
おばあさんの家まで
こっそり鉄道のレールを敷いているのです。

そのレールは
きっとまだまだ伸びます。

日本各地に
そのおばあさんを
連れて行けるようにするつもりです。

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2008年7月13日 (日)

宇宙人は自転車で

日曜日だから
今日はみんなで
外で遊んだ。

宇宙人は近頃、自転車に乗れるので
びゅんびゅんと飛ばしていた。

ぼくは馬に乗った。

とても暑いので
馬はきっと疲れていることだろう。

少女は涼しげに
カマイタチに乗って
すいすいと暑い空気を切って飛んでった。

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2008年7月12日 (土)

サタデーなんとフィーバー暑い

今日はサタデーで
遊びにいく

暑い
彼女は裸足で出かける。

ぼくは暑いので屋根の下にいながら
歩く。

宇宙人は嬉しそうだ
はしゃいでる。

暑さに負けるな
子供たち!

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2008年7月11日 (金)

逃げた馬小屋

馬小屋が逃げだしたとの通報を受け
ぼくは現場に急いだ。

いた!
まさに逃げだした馬小屋は
目の前の路上を
へなへなと歩いている。

ところが
ぼくの後ろには
今しがた泥棒して
いそらいそらと逃げだしている少年がいる。

ぼくはいったいどちらを
捕まえればいいのだろうか

そして、
ぼくが迷っているうちに
馬小屋はこちらに気がつき
全速力で逃げていった。

少年は飛んで逃げた。

ぼくはそのばにへたりこみ
泣いた。

それを、
ものかげからそっと見ていた馬がいた。

あきこ姉さんのようである。

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2008年7月10日 (木)

ココドコ

宇宙人が目を覚ましたのは
ワンボックスカーの荷台の中でした。

いったいぼくははどこに連れて行かれるのだろうか
それとも連れて来られたのだろうか

頭がしばらく混乱していた。

どこでもいいか
どこにでもいいか

ぼくがぼくのことを感じてさえいれればそれでいい

宇宙人はあまり深く考え込まない質であった。

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2008年7月 7日 (月)

からすは黒いだけ

ガードレールは白いだけ
カラスは黒いだけ
彼女は女なだけ
僕らは子供なだけ

それだけなのに
みんな複雑にする

僕らは
のんびりと暮らしたいだけ

それだけのために
何をしなければ行けないか
思いっきり考えた

大声をだして叫んだ
「むちゃくちゃなこというなー」

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2008年7月 6日 (日)

水牛ピアニカ

この町に
迷い込んだ水牛は
さびしそうなので
宇宙人はピアニカでやさしい音楽を奏でてあげた。

台無しにしたのは
少年。

どこからもってきたのか
シンバルを
バシャン バシャンと打ち鳴らすもんだから

迷子の水牛は隠れたまま出て来ない。
あまり長く隠れていると
どこかちがうところに迷い込んでしまって
二度と元いたところに戻っては来れない。

宇宙人はとても心配した。
少年をひどく叱責もした。

少年もどこかへ隠れた。

水牛と少年は
いつのまにか
天の川をわたっていた。

宇宙人は夜空に向けて
ピアニカを吹いた。

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2008年7月 5日 (土)

どこも暑苦しい日

外の熱さに堪えられず
ぼくらは
ドヤ街の奥の奥の奥へ向けて
進んでみると

こんなところには
こんな人たちや
変な物が歩いていた。

ここもやはり
暑苦しかった。

ぶっちゅーは
長くつづいた。

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2008年7月 4日 (金)

大女将さま現れる

老舗の旅館に忍び込んだ宇宙人は
何か食べ物はないかとそこら辺りを
物色しておりますと

いきなり
老婆が座っておりまして

短髪で
姿勢が良くて

そして、大声で
「バカモーン
 出てけー!」と
宇宙人をどやしつけました。

ビックリした宇宙人は
逃げた逃げた

大女将さんは
着物の衿をきゅっと直して
静かに目をつむった。

まぶたの裏に
先程の光景を思い浮かべてみると
もんどりうって逃げだした
奇妙な生き物の胸に
宇宙人とかいてあるのを思い出した。
すると、
大女将さんの眉間が険しくなった途端

「ぶっ ぶっ
 ぶざけんなやー
 ぶっ ぶっ
 ぶっとばすぞー!」
と、その姿からは想像もつかない
下品でおっかない声を出した。

その頃
宇宙人は旅館の裏山を
いまだ、息を切らしながら走っていたのだが
何かの拍子に小石につまずいて
転げた。
そして、山の下まで転げた。
とても勢いがついたので
とうとう、
先程の旅館の玄関先まで
転げていった。

たまたま
大女将さんは外出をするところで
玄関を開けると
転がっている宇宙人に気がつかずに
蹴つまずいて
どさりっ!とまえのめりで転がった。

ところが、老舗の大女将さんである。
何事もなかったかのように立ち
すたすたと出かけていった。

宇宙人は状況がのみこめないまま
ころころところがって
庭の松の木下に隠れた。

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2008年7月 3日 (木)

くまがあるビルの前で

赤い風船を
ふらふらと浮かしながら
散歩をしておりますと

遠くから
苦しそうな声が聞こえて来た。
振り向くと

そこに
窓の下を
暗くしてやっとこさ立っているビルがあった。
どーしましたと、声をかけると

住人が一晩中
大騒ぎのパーティをするのでかなわん
それもほぼ毎日で
もう、寝不足でしかたがない。
なんとかならんか

ぼくは
親切のも
なんとしようといって。

赤い風船をふらふら浮かしながら
その住人にあって
このビルの苦情をそのままぶつけたら
げんこつで殴られた。

その拍子に
赤い風船は飛んでいった。
ぼくの目も黒く縁取りができた。
くまのあるビルと
おなじだねと慰め合って
友達になった。

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2008年7月 1日 (火)

ショーを見せろ!

少年は執拗に迫った。
「ショーを見せろ!」

おじさんは困っている。
「このショーは
 坊ちゃんみたいな子が
 見るもんじゃないよ。
 おとなのみるものんで
 たいがいが男だね
 だから、
 無茶言わないで
 帰った帰った。」

ところが、
宇宙人は
第1回目のショーを見を見終わって出て来たところだ。

宇宙人は
二人の争いを見て
ここは、姿を見られるのはまずいと考え
看板の裏に隠れた。

少年は半べそをかきながら
「たのむからー
 み せ てー」
おじさんは
もう口もきかずに
知らん顔。

いったいどーして
そんなにストッリプショーを見たいのか

いつかきっと、少年よ
見れる時が来るだろう。
その日まで、おあずけ
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大きい顔で7月

わたしは
みなさまに
大きな顔をして
ご挨拶致します。

今年もあと半分
よろしくお願い致します。

べつに
大きな顔でなくてもいいのですが

目立ちたい
ほんの少し芽生えた野心を
実行に。

実は
宇宙人には口がある。

わたしは見ました。

さよなら

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