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2008年7月23日 (水)
海亀
砂浜にいても暑い
海からの風は時に涼しい。
海の中の竜宮城は
きっと、心地がいいだろう。
されば、
海亀を捕獲して
その海亀を少しばかり脅してから
竜宮城に連れて行ってもらうことにした
ところが
たまたま捕まえた海亀が
よほどの頑固者らしく
いっこうに言うことを聞かない。
暑いさなか
さんざん
説得をしたが
結局聞き入れてもらえず
それどころか
海亀は
乙姫様にSOSをいつの間にやら発信していたのか
遠く海の彼方から
乙姫様がやって来た。
宇宙人は
乙姫様にひどく叱られた。
味方を得て
勢いづいた海亀は
宇宙人に
噛み付いた。
宇宙人は
弱ってしまって
平謝りに謝った。
そこに
さきほどまで
浜で寝そべっていた少年が
現れて。
怒り心頭の乙姫様を諭したところ
すっかり、乙姫様は
少年の冷静さに惚れ込んで
さっそく、海亀に命じて
少年を竜宮城に案内させた。
暑い砂浜に惨めに残された宇宙人は
海原に去っていく彼らを
涙の向こうに見送っていると
少年をのせたその海亀が
ふりかえりざまに
べーと舌をはしたなくだして
波の中に消えていった。
宇宙人はついに
くずれ去り
膝をついて
泣き叫んだ。
暑い砂浜に
何度もおおきな
波が打ち寄せていた。
2008年7月22日 (火)
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2008年7月 4日 (金)
大女将さま現れる
老舗の旅館に忍び込んだ宇宙人は
何か食べ物はないかとそこら辺りを
物色しておりますと
いきなり
老婆が座っておりまして
短髪で
姿勢が良くて
そして、大声で
「バカモーン
出てけー!」と
宇宙人をどやしつけました。
ビックリした宇宙人は
逃げた逃げた
大女将さんは
着物の衿をきゅっと直して
静かに目をつむった。
まぶたの裏に
先程の光景を思い浮かべてみると
もんどりうって逃げだした
奇妙な生き物の胸に
宇宙人とかいてあるのを思い出した。
すると、
大女将さんの眉間が険しくなった途端
「ぶっ ぶっ
ぶざけんなやー
ぶっ ぶっ
ぶっとばすぞー!」
と、その姿からは想像もつかない
下品でおっかない声を出した。
その頃
宇宙人は旅館の裏山を
いまだ、息を切らしながら走っていたのだが
何かの拍子に小石につまずいて
転げた。
そして、山の下まで転げた。
とても勢いがついたので
とうとう、
先程の旅館の玄関先まで
転げていった。
たまたま
大女将さんは外出をするところで
玄関を開けると
転がっている宇宙人に気がつかずに
蹴つまずいて
どさりっ!とまえのめりで転がった。
ところが、老舗の大女将さんである。
何事もなかったかのように立ち
すたすたと出かけていった。
宇宙人は状況がのみこめないまま
ころころところがって
庭の松の木下に隠れた。




























