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2008年9月21日 (日)
空手チョップで河童退治
近所の用水路には
河童が出没するようになった。
温暖化のせいらしい。
この用水路はもとは
遠くお山の雪解け水で
とても固く冷たく見える
クリスタル水と呼ばれている
ここのあたりの住人は大げさだ。
しかし、河童はその水に惚れた
取り憑かれたように
この用水路に現れては
じっと水の底に沈んでいる。
はなは、大きな亀がいるのかなと思っていると
やおらあの尖った顔を突き出して
人をおびやかす。
駄目な河童だ
なので
宇宙人がやっつけることを
安請け合いして
こうして
石の橋の上で
空手チョップの構えで
待ち構えているのだ。
河童はその不思議な構えに
興味深く見とれていた。
そんな午後の景色の中を
とおく少年が
流行のおもちゃにまたがって
ぴょんぴょん跳ねてきた。
2008年9月20日 (土)
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2008年9月15日 (月)
老いたるものと宇宙人
線路は続く
どこまでも
遠く
踏切が一つある。
きっと、この踏切ができて以来
誰一人、何一つも
この踏切で待ったことはないだろう。
それほどまでには動くものがない。
遠く砂漠の
砂漠の中の
たった一つの踏切警報機が壊れた。
宇宙人は早速現場に向かった
鳴らなくなった警報機の代わりに
音をあの五月蝿いカンカンカンを
再現してみた。
鐘を使った。うまくない。
トライアングル。
一斗缶。
うまくない。
しょうがないので
宇宙人は
汽車がきたら
大声で警報機の音を叫んだ
カンカンカン!
つかれた。
警報機はもうずいぶんと年寄りだ
何十年もそこに立っている。
でも、まだまだ頑張れ!
僕は帰る。
年老いた警報機は
そんな無責任な宇宙人の姿を見ると
とても腹立たしくなった。
そして
カンカンカン
とっても
カンカンカン!
あったまきにた〜
警報機は直った。
2008年9月14日 (日)
カッパの気配
カッパは緑臭い匂いがするらしい。
この池にはカッパがいる。
宇宙人はその畔に番小屋を建て
カッパの登場を待った。
少年は草むらに身を潜め
カッパの気配を感じ取ろうと努めた。
この池にカッパは確かにいるようだ。
大人はこんな話しをロマンのぞと
かたずけて夢見がちな目で遠くをみるが
死活問題だ。
ぼくらにとってカッパがいるかいないかは
まさに生きるか死ぬかのもんだいで
冗談や夢ではない。
カッパは怖い動物で
人に害を及ぼす恐れもある。
だいたいの言い伝えはそうのべている。
このカッパがもしこの世界で
繁殖でもしたら大変なことになるだろう。
環境問題どころの騒ぎではすまないだろう。
カッパの気配はまさに
この世の終わりを予見する出来事である。
くれぐれも肝に銘じて
カッパの気配を見逃すことのないように。
2008年9月13日 (土)
2008年9月12日 (金)
501話目の話し
このブログも今回で501回目………
ありがとうございます。
さて、今回の話しは
不良になった少年が
夜明け頃に
寝ぼけ眼の宇宙人を誘って
颯爽と
田圃の畦道を駆け出すその姿は
まさに
憧れの不良であった。
スクーターの後ろに乗った宇宙人は
眠いし
煙草の煙りが目にしみて
痛い!
畦道はぼこぼこで
酔ってしまった。
ここは町と呼べる集落からは
遠く
車で2時間はかかる
その間
あるのは
田圃と畑だけであった。
少年は週末だけ
町に出かける
これも
憧れの不良のスケジュールだ。
少年はまさに
今のこの国では
ヒーローに匹敵する程の
不良である。
そう信じている私は
ただの村人。
宇宙人はむしろ
いやがっている
不良に理解がない。
文字通り
煙たがっているのだ。
夜が開け始めた頃に
やっと、少年と宇宙人を乗せたスクーターは
国道に出た。
まっすぐ続く国道の向こうに
夜明けの太陽がまぶしく輝いていた。
2008年9月11日 (木)
フクロ コウジ42才
洗濯物を干す場所の側には
袋小路がある。
ここは戦後に闇市が立ち並び
ことのほか治安の悪い場所で
無秩序に立ち並んだ掘建て小屋の隙間が
いつのまにか路地になるころ
この袋小路はできたらしい。
ただ、この奥に入ってから
出てきたものはいない。
40年ほど前に
一人のやくざが血みどろで駆け込んで以来
誰も出て来ないらしい。
そんなやくざな男を追いかけて
とびこんだ娼婦も帰っては来なかったらしい。
こんな暗い話しは
そこら中にあって
何もことさらに吹聴するほどのこともなく
実は先日
宇宙人が
その袋小路の奥から
フクロ コウジ君を救い出してきた。
もうコウジ君は42才になっているとのこと
その袋小路の奥には
別の世界があって
存外にそこは、たいした平和があるらしいこと
を、語ってから
宇宙人の背後に広がる今の生の日本を見て
コウジ君42才はとても嫌な顔をした。
くるりと体を廻転させた途端に
猛ダッシュで袋小路に入っていった。
二度と出てくるもんか!
そう感じた。
暗い袋小路に
とてつもない幸せがあるなんて
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2008年9月10日 (水)
2008年9月 9日 (火)
2008年9月 8日 (月)
2008年9月 7日 (日)
ぶざま
馬がぶざまであった。
こともあろうに
後ろ足が逃げていった。
これでは
馬の体をなさない
なさけない。
でも、なけない
滑稽すぎるのである。
もともと
この馬のあしは
前足と
後ろ足で夫婦である。
旦那が前
妻が後ろであった。
妻である後ろ足は
常日頃より
不満があった。
だいいち進むべき方向は前足たる旦那が決めて
所詮後ろ足は従うだけである。
馬の後ろ足はとても跳躍に優れたものではあるが
この馬は駄目だ。
妻の後ろ足は努力をしても所詮は人間である
たかだか知れているのだ。
遅い、いくら走ったところで
遅い。そこらののら犬より遅い
学校帰りの小学生にも抜かされるしまつ。
走ることにはとても
つまらんものだ。
そんな日々のなか
妻には不満がつのり
ついに家出をしたわけだ
探そうにも
馬としては後ろ足がないのだから
むりで
結局、その夜
旦那はいったん前足をよすことにして
深夜バスで妻の実家に行くことにした。
宇宙人はバス代の足しにと
500円を差し出した。
前足は素直に受け取った。
なかなか
厄介な足どもである。
離婚でもされたら困る。
と、そのとき
馬の上が言いました。
あんな足ならいらんよ
なに、ぼくをスポーツカーに
乗っけてくれさえすればいい。
最高に早い馬になれるさ。
そして、いずれは
F1にでたいものだね
ひひひーん
いまは、
なにを想像しても
ぶざまであった。
2008年9月 6日 (土)
無人の体重計
夜の学校では
何が起こっても仕方がない
それほどに怖い
宇宙人は近頃は生きるために
泥棒の修行をはじめていた
うっかり入ったそこが夜の小学校
それも保健室の近く
夜の小学校では
理科室に続いて怖いところだろう
しかし、泥棒が怖がってても仕方がない
勇気を出して泥棒をはじめた
何を持って行こうか
そう考えるとなかなかないものだ。
きょろきょろしてると
目の前の暗闇で
ぎっしょん
ぎっしょんと
バネのきしむ音がする
暗闇に目を凝らしてみると
なんと体重計が
動いている
誰も乗っていないのに
針が50kをさして振れている
ぴひょーと
叫び声をあげて
宇宙人は逃げ去った。
宇宙人は泥棒は
無理だと感じて
やめた。
2008年9月 5日 (金)
風の味
大きなロボットが
ぼくに襲いかかろうとするまさにそのとき
ぼくの頬をゆるやかな風がフワリンとなぜた
うすい甘い匂いが鼻をくすぐった。
その匂いのもとは
どーやらこのロボットのオイルであるらしい
いい匂いをほんのりとさせながら
破壊を繰り返す
このロボットが不憫でならず
宇宙人は
叩かれるそのせつな
大いに祈ってあげた
神をこのロボットを許したまえ!
その瞬間
ドカン!とロボットの腕が宇宙人を叩き付けた。
コンクリートのビルの屋上に
宇宙人はめり込んで
絶えた。
宇宙人は虫の息の中で
かなり強烈にいい匂いを嗅いだ
今度はもろにそのロボットのオイルをかぶっている。
このまま絶えるわけにはいかんと
宇宙人は立ち上がり
そのロボットに向かい、飛びつき
腕の一部をはがした。
途端にその場所からオイルが大量に吹き出すように
こぼれ落ちた。
まもなくロボットは動かなくなった。
ところどころから白い煙りも吐いている。
ロボットは絶命した。
倒れた。
ブンッ!と大きな風が舞った。
甘い味が口いっぱいに広がった。





























